オーストラリアでは、ラムは日常的に食卓に上る食肉です。また、宗教にかかわらず食べられることから、オージー・ラムは世界中で親しまれています。
広大なオーストラリア大陸で、健やかに育ったオージー・ラムは品質が高く、日本でもヘルシーでおいしい食肉として広く認知されています。
生産と飼育
オーストラリアは羊肉の世界最大の輸出国であり、ラムとマトンの生産量は世界第2位です。オーストラリアの羊は、内陸部の乾燥地帯や半乾燥地帯から、ニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州、西オーストラリア州南西部など降雨量の多い地域に至るさまざまな地域・気候帯で飼育されており、その数はおおよそ7,400万頭(季節変動あり)に上ります。
オーストラリアの羊はすべて放牧されており、その大部分は牧草で飼育されています。一方で、羊の成長を最適化するために子羊を穀物肥育で仕上げているごく一部(5%程度)の羊肉生産農家もあります。
品種について
オーストラリアの羊は、食肉と羊毛という2つの主要な産業のために飼育されています。ほとんどの品種は食肉生産に適していますが、特定の品種、とくに食肉に特化した肉用種は羊毛種という羊毛生産に適した品種よりも高い品質で生産されます。