豪州のグレインフェッド・ビーフ産業は、全国肥育場認定制度を通して、グレインフェッド・ビーフの認定および必須条件となる規格のスペックを管理しています。

認定

グレインフェッドとしてと畜・加工される肉牛は、全国肥育場認定制度(NFAS)の認定を受けオズ・ミートの監査を受けた肥育場から出荷されます。認定肥育場から出荷された肉牛は、と畜の際に必ずNFASの出荷証明書を提示しなければなりません。オーストラリアのと畜場においては、オーストラリア検疫検査局(AQIS)がこれら証明書の管理を行っています。

オズ・ミートはと畜後のグレインフェッド製品のモニタリングを行います。グレインフェッドの認定を受ける枝肉は、肉質の品質評価において以下の基準を満たさなければなりません。 

認定を受ける枝肉は、肉質の品質評価において以下の基準に適合しなければなりません。

グレインフェッド- 略号‐GF

  • 穀物肥育日数:100日
  • 月齢(歯の生え方の状態):枝肉の胸椎骨化が部分的にしか見られない場合を除いては、永久門歯6本以下
  • P8脂肪厚(mm):7mm以上
  • 肉色:1a-b-c ‐3
  • 脂肪色:0-3 

飼料

肉牛は肥育場で最低100日肥育され、そのうち80日以上は穀物を主とする栄養的にバランスのとれた高エネルギー飼料を与えられる。飼料の乾燥重量1キロ当たりの平均代謝エネルギーが10メガジュール以上でなければならない。


グレインフェッド若齢牛‐略号‐GFYG
 


  • 穀物肥育日数:70日(雌は60日以上)
  • 月齢(歯の生え方の状態):永久門歯0-2本
  • P8脂肪厚(mm):5mm以上
  • 肉色:1a-b-c ‐3
  • 脂肪色:0-3 

飼料

肉牛は肥育場で最低70日(雌は60日)肥育され、そのうち50日以上は穀物を主とする栄養的にバランスのとれた高エネルギー飼料を与えられる。飼料の乾燥重量1キロ当たりの平均代謝エネルギーが10メガジュール以上でなければならない。