現在、日本人の栄養状態はとても良くなっているように見えますが、肥満ややせなどの問題も存在しています。
成人男性ではウエスト周りが気になる、いわゆるメタボの人が多いことが課題です。

その一方で特に若い女性では不適切な食事制限によるダイエットを行っている人も多いようです。
体重は減少したものの貧血などの身体の不調を訴える人も増えています。

このように日本人の栄養問題は摂取過剰と摂取不足が混在していることになります。さらに高齢者の増加により、フレイル※やサルコペニア※対策も大きな課題です。

摂取過剰の大きな影響の一つが脂肪、特に飽和脂肪のとり過ぎです。この結果、エネルギー摂取量が多くなり、心臓や血管の病気のリスクも高くなってしまいます。
摂取不足では、タンパク質やビタミン、ミネラルの不足につながります。貧血はもちろん、フレイルやサルコペニアのリスクを高めることになります。

そこでオージー・ビーフの登場です。オージー・ビーフは比較的、低脂肪、低エネルギーで高タンパク質、鉄や亜鉛、ビタミンB12等不足しがちな栄養素の供給源として期待できます。低価格なのも魅力的です。
ステーキはもちろんローストビーフやビーフシチュー、ビーフカレーもお勧めです。脂が少ないので、冷めても美味しくいただくことができます。

オージー・ビーフの健康効果、是非続けてください。

※フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間をイメージしたもの。
サルコペニアは筋肉量や筋力が減少した状態を表すもの。
これらの予防や改善には、適切なエネルギー、タンパク質の摂取が重要である。

女子栄養大学・栄養生理学教授
上西一弘氏

【お勧めレシピ】
夏野菜たっぷりトマトカレー
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