オーストラリアは四方を海に囲まれているため、外部から病気や微生物が入り込みにくく、乾燥した気候のために、病気の発生や伝染も少ないです。
さらに、国をあげての厳格な衛生管理システムと防疫体制により、オーストラリアは疫病がない国として国際的に認知されています。BSE発症リスクが最も低く、口蹄疫については国際獣疫事務局(OIE)により発症ゼロ地域として認定されるなど、“健康な牛の住む国”として世界的に知られています。
オーストラリア産の牛は、一頭一頭の耳に電子タグがつけられ、個体識別されます。
この電子タグには、出生農場、雌雄の別、いつどこでどんな餌を食べたか、どこの水を飲み、どの牛と一緒に過ごし、どういった経路でどこへ移動してきたのかなど、生涯にわたる牛の行動記録が刻まれていきます。
一頭ごとの生育履歴は、オーストラリアの中央データベースで一元管理され、すべての牛の情報にすぐアクセスできます。これは世界に類をみない迅速さ、正確さです。
オーストラリアでは牛の生育の各段階において、厳格な安全基準が定められ、すべての牛は生産者の証明書付きで出荷されます。
もちろん加工段階、輸出にいたるまで、厳しい衛生管理と監査システムが導入されており、品質の高い牛肉が安全に日本に届けられています。