オーストラリア食肉産業規格
今日のようにグローバルな環境の下、食品の安全性は食肉産業にとっても重要な課題であります。現在、小売業者が販売する食品を原産地にまでトレースバックできることを、世界中の消費者が要求しています。こうした消費者の要望によって、トレーサビリティができるよう、サプライチェーンのあり方が見直されています。
EAN・UCCシステムは、世界中で取り引きされている製品はもとより、サービスの分野やロジスティック、所有者、保管場所の識別を行う国際的互換性のあるシステムです。世界中に101のGS1会員組織があり、155カ国、100万の企業を網羅しています。
EAN・UCCシステムは、オーストラリア食肉産業を含む、あらゆる産業のニーズを満たす公開規格です。同システムの主目的は、取引当事者間のコミュニケーション促進、データ収集、情報交換です。つまり、世界中の貿易・商業のための共通言語を提供することなのです。
EAN・UCCシステムは、以下によって構成されています。
- 製品、サービス、出荷単位、所有者、保管場所を識別するための標準番号構造
- 機械判読できるフォーマットで識別番号を表すデータ
- 取引当事者間でデータを交信するためのEメッセージング規格
アプリケーション 識別要素 重量、データ、 カートン番号、NLIS (全国家畜識別制度) ID |
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製品コード 会社または オズ・ミートの 4桁のコード |
会社コード グローバル ロケーション番号
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SSCC 出荷識別番号 |
GS1オーストラリアは、オズ・ミート、AQIS、フードサイエンス・オーストラリア、MLA豪州食肉家畜生産者事業団、オーストラリア食肉産業評議会といった食肉産業を代表する各機関との協力で作業部会を発足させ、EAN・UCCの番号配分、バーコード、Eメッセージング規格をオーストラリア食肉産業に導入するための検討を行いました。この作業部会が後に「Australian Meat Industry Guidelines for Numbering and Bar Coding of Non-Retail Trade Items (オーストラリア食肉産業のための非小売製品の番号およびバーコードに関するガイドライン)」と題した一連のガイドラインを策定しました。同ガイドラインを入手希望の方は、GS1オーストラリア(電話1300 366 033)まで、またはwww.gs1au.orgでご請求ください。
豪州の食肉産業で今日使用されているEAN・UCCバーコードのサンプルは以下のようなものです。
図1:枝肉に付けられるEAN-UCC-128バーコード
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図2:重量変動カートンのEAN-UCC-128バーコード
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図3:EAN-UCCロジスティックのラベルフォーマット
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